皆さん始めまして。私は「そばの米田」を経営している米田勝則と申します。 私はここタイへ来まして約15年になります。
当時、蕎麦とは無縁の会社勤めをしておりました私を蕎麦の世界に引き込んだのはタイ北部チェンライの穏やかな気候で育てられた最高の蕎麦でした。
知り合いの日本人が7年程前チェンライで蕎麦栽培を始めたのがきっかけで私もそば打ちに挑戦しました。
初めて自分で打ったチェンライ産の蕎麦を食べた時の美味しさは今でも忘れません。元々、物作りに興味のあった私はそれ以降試行錯誤を繰り返し、そば打ちを続けてきました。
ここタイでは一部を除きレストラン等食品業界で使用される「そば麺」は殆ど日本からの「輸入乾麺」が主流となっております。
「日本で食べるような美味しいそばを食べたい」とのタイ在住日本人の声も少なからずあり、近年「手打ち」や「機械打ち」と称し「生麺」が出回るようになりました。
しかし、生麺は「長期保存が困難であること」、「そば粉(材料費)が高価なこと」、「大量生産に見合う需要が見通せないこと」等でまだ主流になるには程遠い現状です。
弊社ではこれらの課題を克服すべく日々改善、挑戦を続けております。少しずつではありますが、価格、品質、配達の面でお客様の要望に近づいているのではないかと思っております。
「栽培から製麺までの全工程を自分の目で確認しながら製造する」をモットーとして約5年間「そば造り」続けております。
材料の「そば粉」はタイ北部のチェンライ産の玄そば(そばの種、殻付きの実)を使用し、新鮮さを第一に必要分を都度「石臼引き」で自家製粉しております。
玄蕎麦からの都度石臼挽きにこだわるのも「そばの香り、美味しさは蕎麦粉にあり!」との考えからです。製造工程としては「水回し」と「捏ね」は手作業で「伸ばし」と「切断」は機械作業となっております。
まだ規模も小さく、出荷量も少ないですがお客様の要望にはきめ細かく対応することを従業員全員申し合せております。
「よねだの "そば" はおいしいから」
との声を励みに今後もお客様に喜ばれる「そば造り」に精進したいと思っております。